受け皿は、確かに増えています
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全国の稼働数 | 18,743か所 |
| 前年からの増加 | +1,414か所(15年連続の増加) |
| 2012年以降の年平均成長率 | +8.8%(13年間で約3倍) |
| 同じ1年の廃止 | 701か所(過去最多) |
| 同じ1年の休止 | 291か所(過去最多) |
出典: 訪問看護システム事業者による全国調査(2025年公表・2025年4月1日時点)。公的統計ではなく事業者による集計です。同時期の厚生労働省「医療費の動向調査」「介護給付費等実態統計」をもとにした全国訪問看護事業協会の集計でも、訪問看護事業所数は2000年代初頭の5,000か所前後から2025年には18,000か所台まで増えています。
増えている一方で、廃止と休止も過去最多です。開設しやすくなった分、続けることの難しさも同時に増えています。新しくできた事業所が、看取りまで担える体制を整えられるとはかぎりません。
それでも、最期を過ごす場所はあまり変わっていません
| 場所 | 2000年 | 2023年 | 2023年の人数 |
|---|---|---|---|
| 病院・診療所 | 81.0% | 65.7% | 約104万人 |
| ご自宅 | 13.9% | 17.0% | 約27万人 |
| 介護施設など | 2.4% | 15.5% | 約25万人 |
出典: 厚生労働省「人口動態調査」をもとにした第一生命経済研究所の集計(須藤智也、2025年6月26日公表)。
23年のあいだに、病院で亡くなる方の割合は81.0%から65.7%へと大きく下がりました。ただしその受け皿になったのは、主に介護施設(2.4%→15.5%)です。ご自宅は13.9%から17.0%へと、3.1ポイントの変化にとどまっています。訪問看護が約3倍に増えた期間と重なっていることを考えると、受け皿の数が増えることと、ご自宅で過ごせることは、同じではないと分かります。
数が増えても埋まらない、3つのすき間
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地域によって揃い方が違う
24時間対応ができる訪問看護、看取りまで対応する訪問診療。どちらも全国に均等にあるわけではありません。隣の市ではできることが、自分の市ではできないことがあります。
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あることが、知られていない
受け皿があっても、退院を決める場でその情報が揃っていなければ、候補として挙がりません。地域資源の情報は、ふだん関わっている人の頭の中にあります。
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決めるまでの時間が足りない
退院の見通しが立つのが遅いほど、調整できる時間は短くなります。時間がなければ、確実に受け入れてもらえる先から埋めていくことになります。
3つとも、退院の見通しが早く立てば、小さくできるすき間です。詳しくは退院支援が進みにくい、4つの理由をご覧ください。
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