センパイナースとは|社会課題 ⑤
自分の人生を、自分で選べるように
わたしたちが目指しているのは、患者さんご自身が、自分の過ごし方を自分で選び取れる社会です。どの選択が正しいかを決めるのは、わたしたちではありません。
選ぶのは、ご本人とご家族です
治療を続けることも、治療のしかたを見直すことも、どちらもご本人の価値観にもとづく選択です。このページは、どちらかをすすめるものではありません。選ぶために必要なものが揃っている状態を、どうつくるかという話です。
いま、治療を続けておられる方、ご家族を見送られたばかりの方にとって、このテーマが重く感じられることがあります。読み進めるのがつらいときは、どうぞここで閉じてください。
4つの学会が、12年ぶりに考え方を整えました
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公表 | 2026年9月28日 |
| 作成 | 日本集中治療医学会・日本救急医学会・日本循環器学会・日本緩和医療学会 |
| 位置づけ | 2014年に3学会で公表した「救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン ~3学会からの提言~」の改訂版 |
| あわせて公表 | 説明文・緩和ケア別編・Q&A集 |
| 意見募集 | 2026年2月27日〜3月27日にパブリックコメントを実施 |
出典: 日本循環器学会「『救急・集中治療における生命維持治療の終了/差し控えに関する4学会合同ガイドライン』の公表」(2026年9月28日)、日本救急医学会・日本集中治療医学会の各告知。
このガイドラインでは、生命維持治療の終了や差し控えについて、生命の短縮を目的とするものではなく、患者の意思と医学的・倫理的妥当性にもとづき、治療とケアのゴールを見直す過程のなかに位置づけられる選択肢のひとつとして整理されています。
ここで繰り返し置かれているのが「患者の意思」です。何を選ぶかの前に、ご本人の意思がどこにあるのかを確かめることが起点になっています。
「選べる」ために、揃っていてほしい3つのもの
選択肢が1つしかないとき、人は選んだとは言えません。選べる状態をつくるには、次の3つが要ります。
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時間
退院の見通しが立つのが遅いほど、考える時間も、ご家族と話す時間も短くなります。見通しが早く立つことは、考える時間をつくることと同じです。
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並んだ選択肢
ご自宅、介護施設、療養病床、訪問診療と訪問看護の組み合わせ。それぞれの暮らし方と費用が並んで初めて、くらべて選べます。候補が1つなら、説得にしかなりません。
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一緒に考える人
情報が並んでも、ご本人とご家族だけで決めるのは重い作業です。医療者が隣で一緒に考えられるだけの余力が要ります。
わたしたちができること
センパイナースが担うのは、この3つのうち「時間」と「並んだ選択肢」の部分です。
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見通しを早く立てる
退院可能日の見通しをAIが示します。早く分かった分だけ、考える時間が生まれます。
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候補を並べる
家族構成・住まい・地域の資源をもとに、療養プランの候補を複数提示します。くらべられる形にすることが目的です。
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説明の材料をつくる
ご家族への説明資料づくりを支えます。言葉を揃えることで、話し合いの土台ができます。
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決めるのは人です
AIが出すのは候補です。最終的な判断は、医療者と患者さん・ご家族が行います。この線を越えることはありません。
「一緒に考える人」の部分は、仕組みでは代われません。わたしたちにできるのは、医療者がその時間を取れるように、ほかの作業を軽くすることです。
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